日常的によく認められる心電図波形は各種ありますが、今回は上室性期外収縮(基本調律の心周期より早期に興奮が認められる。)について記載いたします。この上室性期外収縮は心房性と房室接合性に分けられるますが、実際には分類困難例も多数認められる事から合わせて上室性期外収縮と呼んでいます。
下図に実例を示します。
【上室性期外収縮 】
左から4拍目のQRS波が早期に出現しています。QRS波形は先行波と同型である。
臨床症状は単発の場合は殆ど無く、連発時に動悸や胸の異和感等で医療機関に訪れ心電図記録時に発見されるケースが大部分です。
下図は上室性頻拍の実例です。心拍数約250~300回/分整。
【上室性頻拍】
心疾患の有無により処置が変わってきますので、何か変だなと思われました当院循環器内科への受診をお勧めいたします。