平成22年11月13日、札幌医科大学記念ホールにて循環器リハビリテーションフォーラム2010が、「北海道における心臓リハビリテーション医療の普及と発展」というテーマで開催されました。そのなかで小倉記念病院の横井宏佳先生のお話を聞くことが出来ましたので、その一部について紹介します。
1977年に初めて施行された冠動脈インターベンションは、33年が経過し様々な新技術が開発されてきた。2000年代になって薬剤溶出性ステント(DES:Drug Eluting Stent )が開発され、これによりステントの再狭窄は5-7%に低下した。しかし薬物溶出性ステントを用いても、長期の死亡、心筋梗塞の低下には結びついてないことが明らかになってきている。冠動脈インターベンションは、あくまで冠動脈の局所治療であり、長期予後改善のためにはもうひとつのDES(Dietダイエット・Exercise運動・Stop smoking 禁煙)が重要である。このもうひとつのDESこそ、心臓リハビリテーションである。
このような内容を聞くことができ大変参考になりました。もうひとつのDES(ダイエット・運動・禁煙)、つまり心臓リハビリテーションを当院でも力を入れて取り組む必要性を再認識しています。(リ)