CGMS(Continuous Glucose Monitoring System)〔皮下連続式グルコース測定システム〕が6月から導入されます。
皮下間質液中のグルコース濃度を連続測定(10秒に1回受信、5分間の平均値を記録)、解析する機器です。正確な血糖値を知る事が目的ではなく、血糖値の日内変動をモニタリングすることが目的となります。実際には腹部の皮下に直接センサーを挿入しレコーダーを装着してもらったまま日常生活を続けていただきます。測定中のアラーム対応やボタン操作は無く、本体は防水性で入浴も可能。小型で目立ちにくいため、普段どおりの生活をしていただけます。グルコース値をリアルタイムに表示しないため、測定値に左右されない通常通りの生活を行なっていただくため、本来の血糖変動プロファイルを評価することが可能となり、適切な治療方針の検討が行なえます。
血糖変動とHbA1cを組み合わせることによりHbA1c単独よりも信頼できる血糖管理と長期合併症リスクの指標となり得るもので、HbA1cでは知ることができない血糖値の逸脱、特に夜間低血糖の検知に有効です。
血行変動をモニターしながら、治療やインスリン量を変更できる、インスリン量の調整が厳格に出来るなどの利点が有ります。
しかし、穿刺による痛みや常に装着していることの違和感があることや、1日に4回以上の血糖測定をして補正する必要があり手間がかかるなどのデメリットもあります。