癖のない味わいと食感が魅力的な「えのき」。白く細長い見た目から栄養が無いイメージですが実は栄養豊富で、精神の興奮を静め腎臓や肝臓の機能を活発にする働きがあるギャバという成分が豊富に含まれ、血圧や精神の安定に役立ちます。他にもエネルギー代謝や疲労回復に効果のあるビタミンB1が含まれ、含有量はきのこ類の中でもトップクラスになります。さらに糖質や脂肪の代謝に関わり消化器を健康に保つ働きのあるビタミンB2やナイアシンが免疫力を高め、抗がん作用もあるといわれるβグルカンなども含まれています。その他食物繊維やビタミンD2の素になるエルゴステロールも含まれています。最近見かける「ブラウンえのき」は野生種えのきと白えのきの交配によって作られた品種で、白えのきに比べ芳醇な香りと強い歯ごたえと甘みが特徴です。栄養面では白えのきの3倍のアミノ酸を含み特に人間の体では作られない必須アミノ酸を多く含みます。えのきを選ぶポイントは軸に張りがあり、袋の中が水っぽくない物が良いでしょう。